≪「最北端の駅」外観完成 商業施設誘致は苦戦≫
北海道北斗市で建設が進む新函館北斗駅は、2031年春ごろの札幌延伸まで、日本最北端の新幹線駅になる。外壁が濃いグレー、正面はガラス張りの近代的な駅舎は外観がほぼ完成したが、周囲は更地や畑がのどかに広がる。地元が目指す「北の玄関口」にふさわしい商業施設の誘致は、苦戦が続いている。
新函館北斗駅はJR函館駅(函館市)から約16キロ北西で、現在は函館線の渡島大野駅がある。札幌まで遠回りにならず、かつ在来線との乗り換えができる駅として、当面の終着駅に選ばれた。
函館の中心部からは遠いが、雄大な北海道駒ケ岳を望む大沼国定公園に近く、天気が良ければ函館山も見えるという。
改札口ができる駅舎2階には、ホームを見下ろすガラス張りの自由通路が設けられ、切符を買わずに停車中の新幹線を気軽に見ることができる。天井には北海道南部の「道南スギ」を取り入れ、木のぬくもりを感じられるようにした。