22日午後10時8分ごろ、長野県北部で震度6弱の地震があった。気象庁によると、震源地は長野県北部で、震源の深さは約5キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.7と推定される。警察庁によると、負傷者は長野市や白馬村など県内で少なくとも計41人に上り、うち7人が重傷。住宅倒壊や土砂崩れも相次ぎ、県は白馬村のほか、小谷(おたり)村、小川村に災害救助法を適用した。震度1以上の余震は、23日にかけて60回以上観測されており、気象庁は警戒を呼びかけた。
警察庁によると、重傷者の内訳は、長野市で2人、白馬村で4人、松川村で1人。負傷者の多くは倒壊した住宅の住民だった。長野県災害対策本部によると、白馬村と小谷村で住宅計37棟が全壊、小谷村で20棟が半壊した。白馬村では、倒壊した家の下敷きになった住民が全員救出された。
県災害対策本部は23日、倒壊した住宅などでの捜索活動を完了。住民らの安否確認が終わり、行方不明者はいないと判断した。白馬村が設けた避難所には住民80人以上が自主的に訪れ、余震におびえながら夜を明かした。