そり競技で五輪を開催できる施設は世界で十数会場しかなく、アジアではスパイラルのみ。IOCのリンドベリ調整委員長は「そり競技施設の建設は大きな負担になり、大会後の利用も難しい。平昌は賢明な判断をすべきだ」と、海外の既存施設利用を促す考えを示した。
組織委の趙亮鎬会長は「海外の12の会場で(日本も)選択肢の一つ」と説明し、「今はそれぞれの候補施設の情報を収集している段階。どの施設が最適か検討する」と慎重な姿勢を示した。日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は「直接そういう話は組織委から来ていないが、正式に要請があれば前向きに協力していく」と語った。
韓国側、強い拒否感
一部の競技場の建設が遅れている背景には、開催自治体の財政難や韓国政府の低予算方針があり、平昌がある江原道議会が、計画の遅れを招いた国に反発するなどの混乱も起きている。