スペースニードルの足元には、ワシントン州出身のガラス作家、デイル・チフーリの美術館「チフーリガーデンアンドグラス」がある。色とりどりのガラスを使った作品が屋内外に展示されており、ガラスがまるで植物のように縦横無尽に伸びている。付近の芝生では犬に散歩をさせている人や、楽しそうにおしゃべりに興じている学生らの姿が見られた。市民の憩いの場として定着しているようだ。
ダウンタウンに向かう道中、窓の外を眺めていると「コーヒー」と書かれた看板をよく見かけた。シアトルは全米で最もコーヒーショップの密集率が高く、1000人当たりのコーヒーショップ数は約2.5軒。世界中にチェーン展開するスターバックスコーヒー発祥の地でもある。
≪緩やかな空気 ライフスタイル豊かに≫
スターバックス1号店はダウンタウンの「パイク・プレイス・マーケット」にある。緑色のロゴでおなじみだが、ここでは1971年の創業時の茶色のロゴがかたくなに守られている。座席がないテークアウト専門の小さい店舗に朝早くから続々と観光客らしき人々が訪れ、コーヒーの注文だけでなく、タンブラーなどの土産ものを買い求めていた。