米国は22日(シリア時間23日)、過激派「イスラム国」のシリア領内にある拠点に対し、初の空爆に踏み切った。
Q イラクでは8月から空爆しているね
A イラクと異なり、シリアは空爆を要請していないんだ。シリアのアサド大統領は、自らの退陣を迫る米国と連携するつもりはないからね。とはいえ米国から空爆の事前通知を受け、事実上容認する姿勢を示しているよ。アサド政権にとっては過激派も、親欧米の反体制派も同じ「テロリスト」だからね。
Q 要請もないのに他国で軍事行動を取って大丈夫?
A 今回のシリア空爆は、国連憲章が規定する安全保障理事会の決議を経ていないから国際法違反だという批判がある。けれど、米国は空爆の根拠に、個別的または集団的自衛権を認めた国連憲章51条を挙げている。イスラム国による脅威が差し迫り、実力行使に踏み切ったという説明だね。