みんなが知ってる口ずさめる歌。歌っているのは60年代を席巻した4人組、フォーシーズンズ。メロディーはみんな知っていてもフォーシーズンズの人生を知っている人はあまりいません。彼らの人生を描いた映画「ジャージーボーイズ」を観てきました。
この音楽映画、監督があのクリント・イーストウッドとくれば面白くないはずがない! 衣装や楽器、ナイトクラブのカクテルナプキンにいたるまで細部にこだわって再現。歌のシーンは吹き替えなしの生歌。素晴らしいライブシーン!
故郷は「成功からもっとも遠い場所」ニュージャージー、貧しくて生きるのがしんどい場所。そこからどんなことをしても抜け出すんだという夢や不安やうぬぼれを抱えた若者4人のキャラクターが魅力的! 実在の4人にそっくりで、かつ人間くさい。誠実だけど頼りないボーカルのフランキーヴァリとか、野心家だがリーダーの器じゃない自分勝手なトミーとか。イーストウッドはさまざまな感情をリアルに描く達人ですね。