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「長期政権」を築く2人の落差 (3/4ページ)

2014.9.16 16:25

自民党新執行部の発足を受け、谷垣禎一(さだかず)新幹事長(左から2人目)と握手を交わす民主党の海江田万里(かいえだ・ばんり)代表(右)。政党党首としては安倍晋三(しんぞう)首相より1日早く就任した海江田氏だが、精彩を欠いている=2014年9月9日午後、国会内(酒巻俊介撮影)

自民党新執行部の発足を受け、谷垣禎一(さだかず)新幹事長(左から2人目)と握手を交わす民主党の海江田万里(かいえだ・ばんり)代表(右)。政党党首としては安倍晋三(しんぞう)首相より1日早く就任した海江田氏だが、精彩を欠いている=2014年9月9日午後、国会内(酒巻俊介撮影)【拡大】

 海江田氏の在任期間は13日で628日。同党代表の連続在任記録としては、鳩山由紀夫氏(67)の1173日、小沢一郎氏(72)の1136日に次ぐ歴代3位を更新中だ。通算でも1558日の鳩山氏、1511日の菅直人氏(67)、1136日の小沢氏に続き堂々4位に位置する。

 しかし、野党第一党のトップとして長きに渡る海江田氏の軸は一向に定まらない。今夏以降、海江田氏は安倍政権への対決色を鮮明にする傾向にあるが、集団的自衛権の行使、消費税の10%引き上げ、原発再稼働の是非といった主要政策への具体案ははっきりしない。海江田氏が何か言えば、それとは逆の発言が党内から噴出する事態も絶えない。

 海江田氏にとっては、安倍政権の経済政策「アベノミクス」も攻撃の対象のようだ。「地方はアベノミクスの恩恵に浴していない。むしろ物価の上昇に悲鳴が上がっているのが現実だ」と批判的だ。批判は大いに結構だが、「では、民主党ならばどうするのか」は明瞭ではない。民主党は2年前まで政権を担っていた。まさか「批判するだけの野党」「政権を倒すことが目的化した野党」に戻るとでもいうのだろうか。

とにかく政権奪取だけが自己目的化

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