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iPS再生医療「大きな一歩」 世界初 網膜作製、難病患者に移植 (1/3ページ)

2014.9.13 07:00

世界初となるiPS細胞(人工多能性幹細胞)で作った細胞の移植手術後、京大の山中伸弥教授は記者会見した(左)=2014年9月12日、京都市左京区(恵守乾撮影)

世界初となるiPS細胞(人工多能性幹細胞)で作った細胞の移植手術後、京大の山中伸弥教授は記者会見した(左)=2014年9月12日、京都市左京区(恵守乾撮影)【拡大】

  • 世界初となるiPS細胞(人工多能性幹細胞)で作った細胞の移植手術後、理化学研究所の高橋政代・プロジェクトリーダーは記者会見した=2014年9月12日、兵庫県神戸市中央区(甘利慈撮影)

 「夢の万能細胞」を使って病気やけがを治す再生医療が、実用化へ大きな一歩を踏み出した。理化学研究所と先端医療センター病院(神戸市)のチームは12日、さまざまな細胞に成長できる「iPS細胞(人工多能性幹細胞)」から作った網膜の細胞を、目の難病「滲出型加齢黄斑変性」を患う兵庫県の70代女性に移植した。iPS細胞から作った細胞を人体に入れる手術は世界初だ。手術は成功した。移植後に細胞が、がん化しないかなど安全性を調べることが主な目的。京都大の山中伸弥教授(52)が開発したiPS細胞を利用する再生医療は、新たな段階へと進んだ。

 「道はまだまだ長い」

 「手術が成功したことは大きいが、これからの道はまだまだ長い」。今回の臨床研究を率いる理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの高橋政代・プロジェクトリーダー(53)は手術後の会見で、気を引き締めた。

 山中教授も会見し、「人間のiPS細胞の形成から7年という非常に短い時間で臨床研究という大きな第一歩を踏み出した。関係者のこれまでの長い努力の結晶で、心より敬意を表したい」と述べた。

7年…異例のスピード

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