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「海難史最大の謎」170年ぶり探検船発見 “北極利権”狙うカナダ (2/3ページ)

2014.9.11 11:23

カナダ・キングウィリアム島

カナダ・キングウィリアム島【拡大】

 氷に囲まれて立ち往生し、乗員は全員死亡したとみられているが、何度も捜索隊が派遣されたが発見できず、その行方は海難史の最大の謎の一つとなっていた。北西ルートによる北極海の横断にはその後、ノルウェーの探検家アムンゼンが1906年に成功した。

 英探検船の発見場所は、カナダ北部キングウィリアム島付近の水深11メートルの海底。考古学者やダイバーらも参加した政府の調査団が7日、遠隔操作の水中探査車両を駆使し、海底に直立する木造船を見つけた。メーンのマストは折れていたが、甲板の構造の一部が当時のまま残っているなど外観は保たれており、消息を絶った探検船であるとの確証を得た。今後、内部の調査を始める。

 温暖化で氷激減

 ハーパー政権は2008年以降、数百万ドルの巨費を投じて計6回もの捜索活動を行うなど、発見に全力を注いできた。

「史上最大の謎の一つを解明できることをうれしく思う」

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