2014・1・29
マッキンリー山を望む氷河上に小型飛行機で降り立つ。雪と氷と岩に囲まれた、これ以上ない清らかな風景。冷えきった空気に気が引き締まる。今年も冬が始まった。
2・1
毎日朝までヘッドランプをつけて作っていたかまくらがようやく完成した。キャンプ中最も安堵する瞬間。これから50日間をここで過ごす。
2・6
この冬初めての吹雪。辺りが完璧に真っ白になり、目の前のかまくらの輪郭すら見えない。吹きつける雪に眼球が痛い。
2・16
連日の雪かきで左肩が痛み始める。医者からおそわったストレッチで何とかしのぐ。
2・27
満天の星空と月光に照らされたマッキンリー山を独り占めする。神々しいほどの絶景だが、最後のピースだけがそろわない。オーロラだ。歓喜の瞬間は果たしておとずれるのだろうか。