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【アラスカの大地から】「死に神の叫び」防ぐ かまくら暮らし (1/3ページ)

2013.12.16 16:30

5日間かけて作ったかまくら。ローソクの灯りで本を読む=2010年1月22日、米アラスカ州(松本紀生さん撮影)

5日間かけて作ったかまくら。ローソクの灯りで本を読む=2010年1月22日、米アラスカ州(松本紀生さん撮影)【拡大】

  • オーロラは何時に出るか分からない。朝まで起きてそのときを待つ=2012年1月31日、米アラスカ州(松本紀生さん撮影)
  • かまくら内でくつろぐ。天井は膝立ちをして頭がつかないほどの高さ=2008年1月23日、米アラスカ州(松本紀生さん撮影)
  • 特大のスコップで山を積み上げること4日間。5日目に小さなスコップで部屋を作る=2011年1月13日、米アラスカ州(松本紀生さん撮影)
  • 氷点下40度にも耐えられる防寒着。目のまわり以外のすべてを覆う=2011年2月5日、米アラスカ州(松本紀生さん撮影)
  • 米アラスカ州のマッキンリー山(標高2万237フイート、6168.2メートル)=2013年9月12日現在

 写真もキャンプもさほど経験のなかった自分が、アラスカで写真家としてかまくら生活をしている。人生どうなるか分からないと、今でもつくづく思うことがある。

 北米大陸最高峰のマッキンリー山とオーロラを撮影したいと、山裾の氷河上でキャンプを始めて十余年。毎冬2、3カ月をかまくらの中で過ごしている。

 そもそもなぜかまくらなのか。

 それは安全と快適さを求めて出した結論である。

 冬のマッキンリー山付近は想像を絶する強風に見舞われる。探検用のテントですら、風圧でポールが折れてしまうのだ。際限なく降り続く積雪は、テントなど一晩で覆い尽くしてしまうほど猛烈だ。

 テントを叩く風の轟音は、さながら死に神の叫び声である。しかしかまくらの内部は嘘のように静かで、守られている安心感に心が和む。そして何より、かまくら内は外よりも20度近くもあり、かなり暖かいのだ。

 ≪酷寒の闇夜でも揺るがないこだわり≫

 食事はいたってシンプルだ。5分で炊きあがる安価な米に木屑のような豆を入れ、味付けにスープのもとやカレーを加える。これを毎日2回、数カ月間食べ続ける。昼食はチョコレートなどの行動食だ。

何を撮るかではなくどう撮るのか

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