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【アラスカの大地から】失って分かる太陽の力 (1/3ページ)

2014.1.11 08:30

極寒の闇夜も、オーロラの彩りで神秘の楽園へと変わる=米アラスカ州(松本紀生さん撮影)

極寒の闇夜も、オーロラの彩りで神秘の楽園へと変わる=米アラスカ州(松本紀生さん撮影)【拡大】

  • 日の出とともにマッキンリー山頂のみが赤く染まる=2013年1月29日、米アラスカ州(松本紀生さん撮影)
  • 米アラスカ州のマッキンリー山(標高2万237フイート、6168.2メートル)=2013年9月12日現在
  • 写真家、松本紀生(のりお)さん=2010年7月20日、米アラスカ州(本人提供)

 アラスカには太陽が沈まない時期がある。有名な白夜の季節だ。日中の気温は30度を超え、強烈な日差しが肌を焦がす。真夜中の太陽は実はかなり厄介で、体内時計は機能しなくなる。結果、寝不足の朦朧(もうろう)とした頭で曇天を待ち望むこととなる。太陽など沈んでしまえ、と毒づきながら。

 失って初めてその大切さに気づく、とはよく言われること。ただ頭では理解しているつもりでも、実際に体験してみないと本当の意味は分からない。僕にとっては太陽が教訓となった。

 真冬のアラスカ。場所によっては太陽がまったく昇らない地域もある。僕がかまくら生活をするマッキンリー山麓の場合、日照時間はわずか5時間ほど。朝10時半にようやく顔を出した太陽が、午後3時半にはもう姿を消してしまう。しかも太陽は低く山の端をなでるように移動するので、ごく弱い光が辺りを照らすのみである。

 同じ太陽であっても、夏のそれをガスバーナーに例えるならば、冬の日差しはせいぜい風にゆらぐロウソクといったところだ。

閉ざされた心 溶かす機上の陽光

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