□映画「グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子-」
6月のフランス映画祭2014の目玉となった「グレート デイズ! -夢に挑んだ父と子-」(ニルス・タベルニエ監督兼共同脚本)は、車いす生活を送る17歳の少年と頑固者の父親がトライアスロン大会に挑み、生きがいとは何かを考えさせてくれる物語。
作品のプロモーションで初来日した主演のファビアン・エロー(20)は「演技の経験などなかったけれど、『人生を変えるかもしれない大きなチャンスだ』と考え、思い切って主演のオーディションを受けたところ、何と合格してしまいました。4カ月の演技訓練は苦しかったけれど面白かった。困難に挑戦することこそ僕のモットーなんです」と語り、チャレンジ精神の大切さを強調した。エローの力強い生き方をいろいろと聞くにつけ、彼もまた車いすの利用者であることなど、すっかり忘れてしまいそうになる。