演技を通して他人の人生を生きたことで、これまで味わったことがないような面白さを見つけた。「自分の人生だったら絶対に味わえない感情を、自分の心の中から探してくるという作業を繰り返したあと、カメラの前でその感情を提示して、共演者と一緒に表現していくこと。そんな作業を僕はやったことがありません」。試行錯誤の結果、ジュリアンは思いの外、エローよりもいらいらしやすい、怒りっぽい人物に仕上がったという。
最近、カメラの撮り方に興味を持つようになった。「どんなアングルで撮るべきかと、気になるんです。こんな気持ちになれたのも映画に出演したからでしょう。まだ僕は高校の最終学年が残っているので、ちゃんと学業を終えてから、将来どの道に進むべきかゆっくり考えようと思います」