世界3大ジャズ・フェスティバルに数えられるスイスの「モントルー・ジャズ・フェスティバル」で7月、1人の日本人女性がデビューを飾った。一流アートに育まれた個性を武器に、ボーカリスト・アーティストとして才能を開花させた松本ゆりふぁ。8月27日に発売されるメジャーデビューアルバム『BLUE』に込めたメッセージと、音楽への思いを聞いた。
夢のような出来事
――7月11日、「モントルー・ジャズ・フェスティバル」で初演を飾るという、前代未聞のメジャーデビューを果たしました
「本当に夢のような出来事でした。きっかけは15年前、フェスティバル創始者のクロード・ノブスさんにお会いして、歌を聴いていただいたこと。そして昨年、ノブスさんの訃報を伝え聞いたときに、日本とスイスの国交樹立150周年を記念して、『ジャパン・デイ』を開催するという話を知り、フェスティバルの事務局に音源を送ってみたところ、出演の機会をいただいたという次第です」