サイトマップ RSS

【軍事情勢】空から降った「人の雨」 雫石とウクライナ (1/5ページ)

2014.8.3 15:00

航空自衛隊訓練機に空中衝突し、墜落した全日空機の残骸。現場の凄惨さはまさに「戦場」そのものだった=1971年7月31日、岩手県雫石町

航空自衛隊訓練機に空中衝突し、墜落した全日空機の残骸。現場の凄惨さはまさに「戦場」そのものだった=1971年7月31日、岩手県雫石町【拡大】

 「空から人の雨が降ってきた」

 英デーリー・エクスプレス紙が報じた、7月17日発生のウクライナ東部におけるマレーシア航空機ボーイング777撃墜の目撃者証言。昭和46(1971)年7月30日と同じだ、と思った。この日午後2時過ぎ、北海道・千歳を離れ東京・羽田を目指していた全日空ボーイング727が、航空自衛隊訓練機に岩手県雫石町上空で追突した。追突されたはずの自衛隊機の《一方的過失》をメディアが創り出し、刑事裁判も3次元空間を理解できないなど、問題をはらんだ大惨事を取材したとき、似たような目撃証言を聴いたのだ。

 空自機に全日空機が追突

 「天から人が降ってきた」

 といっても、リアルタイムの取材ではなく、事故を検証した産経新聞の大型長期連載《戦後史開封》を執筆するためだった。取材ノートの表紙には《平成7年9月13日~》とある。

 陸上自衛隊第二十二普通科連隊第一中隊長・S一尉以下130人は当日夜、宮城県多賀城市の駐屯地を出発し、雫石に翌日未明に到着。他の中隊とともに乗客・乗員の遺体収容に向け、山中に分け入った。S一尉らが見たのは「戦場」だった。

「不謹慎だが、夏に見慣れた仙台の七夕まつりの短冊のようだった」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ