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【軍事情勢】印首相の本性「中国嫌い」を引き出せ (2/4ページ)

2014.7.27 10:05

新興5カ国(BRICS)首脳会議でブラジルを訪問し、握手を交わすインドのナレンドラ・モディ首相(左)と中国の習近平国家主席。この後の印中首脳会談で、モディ氏は経済協力だけでなく領土問題も持ち出した=14日(新華社=共同)

新興5カ国(BRICS)首脳会議でブラジルを訪問し、握手を交わすインドのナレンドラ・モディ首相(左)と中国の習近平国家主席。この後の印中首脳会談で、モディ氏は経済協力だけでなく領土問題も持ち出した=14日(新華社=共同)【拡大】

 国家安全保障担当補佐官に迷わずアジット・ドヴァル氏(69)を任命してもいる。日本の外交関係者や経済人とのパイプも太く、ブレない安全保障観には定評がある人物だ。

 6月に入っても、中国牽制は弱まらなかった。初外遊先としてブータンを訪問。印中に挟まれるブータンに、中国と接近しないよう呼び掛けた。

 「幸福を確実にするには隣国が重要。隣国のせいで平和に暮らせない場合もある。幸福指標の一つは、インドのような友好的隣国を持つことだ」

 ブータンは安全保障・経済面でインドに深く依存するが、前政権が印中二股外交を採る姿勢を見せたため、インドは昨年補助金を打ち切る。モディ氏は早速、補助金を復活させた。スピーチは、経済成長より国民総幸福量(GNH)を重視するブータンに「幸福」を強調し、警告的色彩を薄めた警告だった。

 確かに、中国に対する矢継ぎ早かつ、派手で強固な牽制は、首相就任前に務めたグジャラート州首相時代と全く変わらない。州首相時代には、印中領土紛争の舞台の一つアルナチャル・プラデシュ州などで演説し「中国は領土拡大主義の思考回路を捨て去るべき。地球上のどの権力もインドからアルナチャル・プラデシュを奪い取れない」「インドの名にかけて国を守ることを誓う」と言い切った。野党の次期首相候補としての選挙向け演説でないのは、首相就任式に際しての招待状や席次で証明されている。

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