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【ブラジルW杯】無残…王者の落日「3要因」 前回優勝 スペイン敗退 (2/3ページ)

2014.6.20 06:55

  • 2014年サッカーW杯ブラジル大会出場チーム=2013年11月20日(ウルグアイ時間)、※□数字は出場回数。ドイツは旧西ドイツを含む
  • 2014年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会(サッカー)の公式マスコット「フレコ(Fuleco)」。フレコはポルトガル語でサッカーを意味する「futebol」と、エコロジーを意味する「ecologia」を組み合わせた造語。ブラジルの固有種で、絶滅の恐れがあるミツオビアルマジロを採用した。
  • サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会=2014年6月12日~7月13日

 スペインは前半20分に失点し、焦りからかミスが相次いだ。パス回しで相手を翻弄する「ティキタカ」と呼ばれるスタイルのリズムを、自ら寸断した。前半43分の2失点目は、直接FKをGKカシリャス(33)が辛うじてパンチしたものの、ボールはよりによって目前の相手の足元へ。簡単にネットを揺らされた。猛反撃に転じた後半も8分にはゴール左約5メートルでフリーのブスケツ(25)が外す始末。無得点に終わった。

 前回大会も初戦でスイスに敗れたが、巻き返して世界の頂点に立った。イニエスタ(30)はその再現を期し「W杯決勝のつもりで戦う」と決意を示していたが、2試合で1得点7失点という無残な結果が残った。

 調整不足

 早々の「無敵艦隊」敗退の原因は、主に3つ考えられる。まず、「調整不足」。レアル・マドリード、アトレチコ・マドリード、バルセロナに所属する14人は、W杯開幕19日前の欧州チャンピオンズリーグ決勝や、その1週間前のリーグ最終戦まで死闘を演じた。チリのホルヘ・サンパオリ監督(54)は「クラブの激しいタイトル争いで、選手たちは明らかに疲弊していた」と指摘。チリ戦の前半で退いたシャビアロンソ(32)は「気持ちの準備ができていなかったし、肉体面もピークではなかった」と打ち明けた。「一歩の遅れ」が自慢のパスサッカーを機能させなかった。

選手の「老化」

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