ギリシャ戦は失望から希望につなげる運命の一戦になる。日本人の誇りとチームへの信頼を胸に、有言実行のキャプテンが日本を窮地から救う。(奥山次郎/SANKEI EXPRESS)
≪「自分たちのサッカー表現」 攻撃的姿勢取り戻せるか≫
イタリア人のアルバレッラ・フィジカルコーチは、4年間見てきた日本人選手の特長の1つに「心身の回復力の速さ」を挙げたことがある。強く意識したのは昨年(2013年)6月のコンフェデ杯。ブラジルとの初戦に低調な内容で完敗しながら、続くイタリア戦でほぼ互角に渡り合った姿に驚かされたという。
くしくもチームは1年前と同じ状況でギリシャとの第2戦を迎えることになった。主将の長谷部(ニュルンベルク)は「こういう状態にならなかったら1番よかった」と黒星発進を悔やみつつ、「コンフェデ杯を経験している選手も多い。とにかく自分たちのサッカーを表現することに全力を出したい」と誓う。