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パラリンピック専用施設は不要 五輪と一体強化を 佐藤真海 (5/5ページ)

2014.6.2 13:30

味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で行われた陸上の世界選手権日本代表合宿でリレー練習に励む山県(やまがた)亮太選手(手前)と桐生祥秀(きりゅう・よしひで)選手。パラリンピック選手も共用できるようになり、一体的な強化が進むと期待されている=2013年8月6日、東京都北区(共同)

味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で行われた陸上の世界選手権日本代表合宿でリレー練習に励む山県(やまがた)亮太選手(手前)と桐生祥秀(きりゅう・よしひで)選手。パラリンピック選手も共用できるようになり、一体的な強化が進むと期待されている=2013年8月6日、東京都北区(共同)【拡大】

  • 女子走り幅跳び選手、佐藤真海(まみ)さん=2011年9月2日(本人提供)

 パラリンピックの強化に目が向けられ、国の強化費予算が増えるのは良いことですが、有意義に使えなければ意味がありません。少なくとも莫大(ばくだい)なお金で専用の強化拠点を作る必要性はまったく感じません。

 大きな改革が今後進んでいく中で、選手の声が届かずに物事が決まっていくことは避けなくてはなりません。現役だからこそ、見える部分もあります。だからこそ、これからもパラリンピック選手たちが主体的に発信を続けていければと思っています。私もまだまだ走って、跳んで、世界を回って、フィールドの外でも自分の考えを発信し続けます!(女子走り幅跳び選手 佐藤真海(まみ)/SANKEI EXPRESS

 ■さとう・まみ 1982年3月12日、宮城県気仙沼市生まれ。早大時代に骨肉腫を発症し、20歳のときに右足膝下を切断して義足生活に。大学3年だった2003年1月から高校時代以来の陸上競技を再開。女子走り幅跳びで04年アテネ大会から12年ロンドン大会まで3大会連続でパラリンピックに出場。昨春にマークした5メートル02センチは義足選手の日本記録。サントリーに勤務する傍ら講演などでパラリンピックの普及・啓発にも取り組む。

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