2014.5.27 10:35
しかも職探しを諦めた労働者は失業者数から差し引かれることから、脱労働力化には失業率を実態よりも押し下げる副作用もある。共和党のロブ・ポートマン上院議員(58)は「労働参加率がオバマ政権発足当初と同じなら、現在の失業率は10.4%」として、労働省が発表した4月の失業率の6.3%は景気を過大評価しているとみている。
近づく金融引き締め
ただし、FRBは3月までは利上げ時期の基準の一つとして「失業率6.5%」を挙げていただけに、金融引き締めの時期が近づいていることは確かだ。足下の6.3%という失業率は「長期的にみた失業率の平均値である5.8%から大きく乖離(かいり)しているわけではない」(米紙ウォールストリート・ジャーナル)との指摘もある。