ソチ五輪金メダリストで3月の世界選手権でも初優勝したフィギュアスケート男子の羽生結弦(はにゅう・ゆづる)選手(19)=仙台市出身、ANA=が産経新聞社のインタビューに応じ、さらなる飛躍が期待される来季について「今までの精神力では、これ以上の演技についていけなくなる」と戒めるように語った。さらに今季のフリーで2種類入れた4回転ジャンプについて、成功率が高まれば、来季は3本に挑戦する可能性があることを言明。東日本大震災直後、多くのリンクで滑らせてもらったことを記憶にとどめ、全国各地のアイスショーに「恩返しのつもりで滑っている」などと心境を語った。
「できる最大限を」
羽生選手は現在、来季に向けての方向性を探っている段階だとし、「より強くなりたい、よりうまくなりたいという向上心はすごくある。来季は今よりも、ちょっとでもうまくなれるように、できる最大限のプログラムを目指してやっていきたい」と飽くなき向上心を示した。
具体的には4回転ジャンプの種類や本数を増やす計画について「3本跳ぶ可能性はゼロではない。練習はしないといけないし、調子も上げていけるようにとは思っている。ただ、完成度の問題もあり、そこに関してはまだ決まっていない」と語った。