フィギュアスケートの世界選手権第1日は3月26日、さいたまスーパーアリーナで行われ、男子ショートプログラム(SP)はソチ冬季五輪5位で初出場の町田樹(関大)が4回転-3回転の2連続ジャンプを決めるなど世界歴代3位の98.21点を出してトップに立った。
初優勝を狙うソチ五輪金メダリストの羽生結弦(はにゅう・ゆづる、ANA)は冒頭で挑んだ4回転ジャンプで転倒し、91.24点で3位発進。2位は五輪4位のハビエル・フェルナンデス(スペイン)で96.42点。2年ぶりの出場となる小塚崇彦(トヨタ自動車)は85.54点の6位で、28日のフリーに進出した。
ソチ冬季五輪で世界歴代最高をマークした得意のSP。しかも、絶対的な自信を持つ冒頭の4回転トーループで羽生は激しく転倒した。直前までリンクに降り注いだ歓声は一転、悲鳴に。「気持ちの緩みくらいしか原因は分からない。ちょっとした過信があったのかもしれない」。演技を終えると首をかしげ、観客に謝るように苦笑いで両手を合わせた。