サイトマップ RSS

判断力働かなくなり、母と兄を密告 独ドキュメンタリー映画「北朝鮮強制収容所に生まれて」 (1/3ページ)

2014.2.28 12:40

脱北者のシン・ドンヒョクさん=2014年1月27日、東京都中央区(寺河内美奈撮影)

脱北者のシン・ドンヒョクさん=2014年1月27日、東京都中央区(寺河内美奈撮影)【拡大】

  • ドイツのドキュメンタリー映画「北朝鮮強制収容所に生まれて」(マルク・ヴィーゼ監督)。3月1日公開(スリーピン提供)。(C)Engstfeld_Film_GmbH/BR/WDR/ARTE_2012
  • 金正恩(キム・ジョンウン)氏と張成沢(チャン・ソンテク)氏の関係=2013年12月13日、※敬称略。写真は聯合ニュースなど
  • 北朝鮮・首都平壌市

 □脱北者、シン・ドンヒョクさんインタビュー

 北朝鮮の政治犯収容所で生まれ育った男性が施設内の非人道的な実態を詳細に語り、アニメーションでもリアルに再現したのが、ドイツのドキュメンタリー映画「北朝鮮強制収容所に生まれて」(マルク・ヴィーゼ監督)だ。彼の名はシン・ドンヒョク(31)。22歳のときに政治犯収容所を脱出し中国経由で韓国へ逃れるまで、収容所の外の世界をまったく知らずに過ごした。「いつの日か、政治犯収容所も、独裁政治もない、自由な国家に生まれ変わった故郷の北朝鮮に帰り、大好きな山で静かに暮らしたい」。そんな願いを込め、講演活動で世界を飛び回り、政治家たちに政治犯収容所の非人道性を訴え、廃止への働きかけを続けてきた。

 絶対服従を強要され

 政治犯収容所で暮らす両親を持つシンは、生まれながらに政治犯とされ、平壌の北80キロにある「14号管理所」と呼ばれる施設で22年間を過ごした。そこでは子供たちは6歳になると、大人の政治犯と同様に労働を強いられ、看守の気分次第で殴る蹴るの暴行を受けたり、反抗的な態度をとれば拷問すら受ける。食事も粗末なものばかりで、施設内に4万人いるとも言われる政治犯たちは餓えにも苦しんでいる。

母と兄の公開処刑に立ち会っても特別な感情は抱かなかった

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!

ページ先頭へ