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汚い人なんかいないと伝えたい 「舞台」作家 西加奈子さん (1/4ページ)

2014.2.2 15:40

作家の西加奈子さん。自分を見つめるもう1人の自分。本作の執筆を通じ、「見られているではなく、見守ってくれているのかも」と意識が変わったという=2014年1月20日、東京都文京区(伴龍二撮影)

作家の西加奈子さん。自分を見つめるもう1人の自分。本作の執筆を通じ、「見られているではなく、見守ってくれているのかも」と意識が変わったという=2014年1月20日、東京都文京区(伴龍二撮影)【拡大】

  • 「舞台」(西加奈子著/講談社、1475円、提供写真)

 【本の話をしよう】

 ≪苦しみを苦しんであげて≫

 生きてるだけで、恥ずかしい-。人気作家、西加奈子さん(36)が、新刊『舞台』を刊行した。ある目的のためにニューヨークを訪れた男が盗難にあって無一文に。過剰な羞恥心とプライドから助けを求められないまま、極限の状態まで追い込まれるという異色の長編小説。思わず「うわあっ」と叫びたくなるような恥ずかしさに満ちた、魂のドラマが誕生した。

 繁華街のど真ん中で、ガイドブックを広げるなんて恥ずかしい-。誰だって、旅行先では“地元な自分”を演出してしまいたくなるものだ。それがニューヨークなら、なおさら。

 今までとは違う人物

 「ニューヨークは憧れの場所。聞くだけでワクワクするほど。名もなき街角でも絵になる。5番街でコーヒー片手にさっそうと歩くビジネスマンがいたりして、初めて訪れたとき『ニューヨークすぎるわ!』と叫びたくなりました。でも、観光客って、ニューヨークが持つ華々しさとは真逆。そんな『恥ずかしさ』を小説にしたら面白いんじゃないか、と」

人間って天真爛漫な人ばかりではない

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