【本の話をしよう】
“金王朝3世”金正恩第1書記の指導者就任から3年。今、北朝鮮で何が起きているのか-。産経新聞ソウル駐在客員論説委員の黒田勝弘さんと、元防衛研究所教官の武貞秀士(たけさだ・ひでし)さんの対談をまとめた『金正恩の北朝鮮 独裁の深層』が刊行された。在韓約30年の新聞記者と朝鮮半島問題の研究家が、激論を交わしながら北朝鮮の国家像に肉薄する。
率直、多彩な対談
35年来の友人でありながら、対談本を出版するのは初めてという黒田さんと武貞さん。対談のきっかけは黒田さんが「自分なりに北朝鮮のことを考えてみたくなった」ためだったという。「武貞さんは安保の専門家で、自分とはまた違った視点を持っている。何よりしょっちゅう一緒に飲んでいるから、イヤなことだって本音で言える(笑)」