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早大調査隊が発見 「3200年前のビール」エジプト観光資源に (1/3ページ)

2014.1.27 09:30

  • エジプト・ルクソール

 「王家の谷」など古代エジプトの遺跡で知られるエジプト南部ルクソールで、日本の早稲田大学の調査隊が偶然発見した約3200年前のビール醸造者の墓が、世界の考古学ファンの注目を集めている。墓内部の壁画には、当時の宗教儀式や日常生活が色鮮やかに描かれており、保存状態も良好だ。このため、エジプト考古省では、過去、多くの貴重な発見があったルクソールの遺跡における最も重要な発見のひとつと評価、修復や復元作業を進め、新たな観光資源にしようと意気込んでいる。

 壁画の状態「良好」

 「古代のエジプトでは、アルコール飲料は非常に重要なものだった。日常的に消費するものというだけでなく、神へのささげものとしての意義も持っていたが、とりわけビールは非常に重要だった」

 エジプト研究家で知られる香港中文大学のプー・ムン・チョウ教授は今回の発見の意義についてこう説明する。

イムヘブ 地母神ムトの神殿で催す儀式で供えるビールの醸造責任者

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