細川氏は都庁前で「成長に原発が不可欠との国の姿勢には、危機感を持っている。再稼働をやめて自然エネルギーを活用した社会に踏み出すべきだ」と訴えた。小泉純一郎元首相(72)の支援を受け、「原発ゼロ」を前面に掲げて戦う方針。東日本大震災の被災地と連携した五輪開催を主張する。
田母神氏は渋谷・ハチ公前で「東京が外国からの投資を呼び込み、景気を良くするには災害に強く美しい町にすることだ」と強調した。
都知事は石原氏、猪瀬氏と2代続けて任期途中で辞職し、11年4月、12年12月に続き、3年間で3回目の都知事選となる。無所属で発明家のドクター・中松氏(85)も立候補した。
都選挙管理委員会によると、選挙人名簿登録者数は1月22日現在で1082万567人。
≪「勝手連」や自主投票…薄まる政党色≫
都知事選で各政党は独自候補の擁立を見送り、自民、公明両党は舛添(ますぞえ)氏を、共産、社民両党は宇都宮氏をそれぞれ支援する。他の野党も、細川氏や田母神(たもがみ)氏らを「勝手連」で応援する動きがみられる。ただ、無党派の行方が雌雄を決するとされるため、どの党も前面には出にくい状況にあり、政党の力量の低下を浮き彫りにしている。