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【中国製ギョーザ中毒事件】被告の男に無期判決 「食の安全」厳格対処 内外に示す (2/5ページ)

2014.1.21 09:00

中国製ギョーザ中毒事件=2007年12月28日~2014年1月20日

中国製ギョーザ中毒事件=2007年12月28日~2014年1月20日【拡大】

  • 中国・河北省石家荘市

 河北省石家荘市の中級人民法院(地裁)の約70人分の傍聴席は、日本大使館員や被告の親族らしい人々でほぼ満席。裁判長が呂被告の犯行を「計画的で悪質」と断罪し、情状酌量を求める弁護側の主張を退ける中、黄色い収監者用の被服に丸刈り姿の呂被告は、始終うつむいたまま約20分の公判を終えた。

 タイミングはかり長期化

 中国当局は10年8月に呂被告を危険物質混入罪で起訴。約3年後の昨年7月になって初公判が開かれた。検察側の冒頭陳述などによると、呂被告は正社員との賃金格差に不満を募らせ、有機リン系殺虫剤メタミドホスを注射器で製品に混入した。呂被告は「私がやりました。罪を認めます。被害者に申し訳ない」と謝罪している。

 呂被告の逮捕から起訴、判決にいたる手続きは3年半と長期に及んだ。また、起訴事実を全面的に認めていたにも関わらず、初公判から判決公判まで約半年を要した。中国の刑事訴訟法では、裁判所は原則、事案の受理から判決まで「6カ月以内」と規定されている。

対日関係者 「(呂月庭)被告を厳罰にしないと、模倣犯が出ることを当局が警戒したかもしれない」

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