サイトマップ RSS

新春インタビュー 奄美が教えてくれるもの(3) 歌手、元ちとせさん (1/4ページ)

2014.1.10 17:01

「カトリック赤尾木教会」の庭にある大きなガジュマルの木の下で=鹿児島県大島郡龍郷町 (奄美大島、別府亮さん撮影)

「カトリック赤尾木教会」の庭にある大きなガジュマルの木の下で=鹿児島県大島郡龍郷町 (奄美大島、別府亮さん撮影)【拡大】

  • 【奄美が教えてくれるもの】SANKEI_EXPRESS__2014(平成26)年1月1日付(1面)
  • 鹿児島県奄美市笠利町手花部(てけぶ)集落の「種下ろし」。突然の取材でも人々は快く迎え入れてくれた=2013年10月20日、奄美大島(津川綾子撮影)
  • 鹿児島県・奄美大島は奄美市、瀬戸内町、龍郷町、大和村、宇検村の1市2町2村。奄美市には4万4515人が暮らす=2013年12月31日現在

 ≪見捨てられない、という自信≫

 強いつながり 誰かが助けてくれる

 誰も(私を)見捨てない。そんな自信が持てるのは、私が集落に育ててもらったからだと思います。

 3歳くらいのころ、両親は毎日、隣町に仕事に出かけました。私は幼稚園にも保育園にも行かず、家でお留守番。でも大丈夫でした。集落の畑に行けば、そこで働くおじいちゃん、おばあちゃんの誰かが、お昼ご飯を食べさせてくれるんです。

 集落には夕方になると、縁側で三味線をひくお兄さんがいて、4歳のとき初めて私に三味線を弾かせてくれたのは、その人でした。

 飼っていた犬がいなくなって一生懸命探す私を見かねて、山についてきてくれたのも、血のつながらない、集落のおじちゃん。誰もそんなことを頼まないのに。

 島で育ったという感覚が、私を支えている。そう感じます。

 島に帰ったのは「仕事を続けたいし、両親が近くにいると協力してもらえる」という事情もありました。でも一方で、いつかそうするのが当たり前だという感覚がありました。

秋には広場で収穫を祝う秋祭り

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!

ページ先頭へ