【花緑の「世界はまるで落語」】（２１）　数十年ぶりの射的　いとおしい記憶の一つに (1/4ページ)

　あけましておめでとうございます！

　この紙面に目を止めてくださったすべての皆様とご縁を感じます。どうぞ本年もよろしくお願いします。

　人生の大切な日

　さて、今回の写真は、昨年の１０月、東京都豊島区雑司が谷にある鬼子母神（きしもじん）での御会式（おえしき）へ行ったときの写真。何十年ぶりにやった、射的でハシャグ４２歳の赤裸々な笑顔をごらん頂いておりますが！

　今回この写真を掲載したのは、僕の持っているｉＰａｄに、これまで撮りためた写真が何千枚もあって、あらゆる場所でパシャッとした思い出の１枚１枚を、それを見るともなく見ていたら自然と去年１年間を振り返る感じになったからでした。

　朝食の写真や、地方公演の様子、著名人とのツーショット、富士山、旅行、自分のアホ顔などなどいろいろあって、その１つ１つを見ながら「去年一番楽しかった日は…」と思ってみると、どの日も甲乙付け難く結局決められませんでした。どの日も、その１日だけでは去年１年間を語ることはできず、かといって、それぞれの１日はこれから小さな思い出になっていったとしても、どれも僕の人生には大切な１日である。１滴１滴は集まれば大河になるとのたとえと同じ、毎日は全体で、全体は毎日である。目の前のことを全力で楽しむ人生は、もう、これからすべてを楽しんだことと同じなのである。

ｉＰａｄで磨いた「腕」披露