と、思いながらも射的の写真を取り出したのは、あまりにも小さな喜びであるこの日の記憶が僕にはとてもいとおしく感じられたのです。このささやかな秋祭りは子供のころから行っていて、また来年、その次の年…とこれからも行く可能性は高いのですが、僕がいまだに地元のお祭りを毎年訪れる理由は、ノスタルジー(懐かしい気持ち)もありますが、屋台にひかれる、というのが大きいのであります。
iPadで磨いた「腕」披露
たこ焼き好きで、ソースへんぜいを梅ジャムで食べるのが好きで、あんず飴(あめ)のスモモが好きな私は、それらを順不同にその日の気分で食べていくのが何よりの至福の時となっていて、それに賛同してくれる妻も僕と同じようにお祭りを楽しんでくれています。すっかり食べ終わり、もうそろそろ帰ろうかな?と思ったその時「射的やってみれば?」の意外な妻の提案を僕は面白いと感じ、数十年ぶりという、つまり前回いつやったのかほとんど記憶にないまま財布からお金を出しました。