【本の話をしよう】
ここ10年以上、年始には必ず続けていることがあります。
それは「箱根駅伝を見る」こと。「ニューイヤー駅伝」も見ます。正月三が日は朝からテレビ三昧です。駅伝を見るようになったきっかけは、はっきりとは覚えていません。たぶん、がちゃがちゃしたバラエティー番組があまり肌に合わずに、チャンネルを変えていたら、お正月からなんか人が走っている、スポーツ観戦は好きだし見てみようか、という感じだったと思います。
一度見て、すぐに好きになりました。陸上競技は一般的に個人の戦いというイメージがあります。当然かもしれません、走る自分の背を誰が押してくれるでも、あるいは手を引っ張ってくれることもない。ゴールまで進むのは、あくまで自分自身の力です。けれども、その個人要素に加え、駅伝は襷(たすき)をつなぐというチーム要素があります。襷をかけてその区間を走るのは1人ですが、終着点まで持っていくのは、誰か一人欠けてもいけない。この襷が途切れるか途切れないかという中継所のはらはら感、ぎりぎりで繋がった、もしくは駄目だったときのドラマ性。とりわけ箱根駅伝はコースも特徴的で、有名な5区の山登り、6区の山下りは、やはり見逃せません。花の2区のごぼう抜きも爽快ですし、復路終盤の苛烈なシード権争いも手に汗握ります。