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駅伝の感動を秀作で予習 乾ルカ (3/5ページ)

2013.12.29 15:00

月寒(つきさむ)川という川に架かる橋。今年は雪が遅かったのですが、2013年12月23日、ついにこんな感じになりました。なんだかんだいってホワイトクリスマスになるものですね…=北海道札幌市(乾ルカさん撮影)

月寒(つきさむ)川という川に架かる橋。今年は雪が遅かったのですが、2013年12月23日、ついにこんな感じになりました。なんだかんだいってホワイトクリスマスになるものですね…=北海道札幌市(乾ルカさん撮影)【拡大】

  • と、通れない…。飼い主のちょっとした意地悪にもめげない乾家の愛犬・まるが札幌のお気に入りスポットをご案内します=北海道札幌市(乾ルカさん撮影)
  • 「風が強く吹いている」(三浦しをん著/新潮文庫、882円、提供写真)
  • 【本の話をしよう】作家、乾ルカさん=2月15日(提供写真)

 本としてはページ数が多めではありますが、その厚みをまったく感じさせない巧みな文章もあいまって、ぐいぐい引き込まれます。

 そしてなによりも、登場人物すべてのキャラが立っている。これはすごいことです。箱根の1区から10区を走る10人のメインキャラクターはもちろん、チームの名ばかり監督、対立する名門大学の選手、むさくるしい男連中の中に可憐な色を添える八百屋のお嬢さん。誰か一人欠けても、きっとこの物語は成立しない、そう思うと、『風が強く吹いている』この作品自体が、もはや駅伝の要素を兼ね備えているといっても、過言ではない気がします。

 おのれと向き合う

 後半、箱根路を走る10人は、その区間で1人になります。彼らは走りながら、そこでおのれと向き合います。10人の中でも、最初から陸上の実力を有する2人が、この物語を通しては主役格として話は進行していきますが、この箱根路の場面では、まるでスポットライトが一人一人に次々当たっていくように、自分にあてがわれた区間をひたむきに、自分の力で、自分のやり方で走る、そのとき襷を持っている人物が、主役になります。

今回90回を迎える箱根駅伝

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