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風に吹かれて、青空古書店 フランス セーヌ川 (4/5ページ)

2013.11.18 15:30

フランス・首都パリ市街

フランス・首都パリ市街【拡大】

 ネットは使わない

 「本が売れない時代だからね。ひどいときは、一日の終わりにポケットに10ユーロ(約1300円)しかないときがある。でも、本が好きな人と出会うのが楽しいから、続けているのかな。この仕事は、本が無くなろうとする流れにレジスタンスしているようなものだよ」。テラードは話す。

 古書や文化的に価値がある古美術品などを扱うのが許可条件なのに、土産物を並べるブキニストも現れ、パリ市との攻防戦も始まっている。

 そんな中で「料理の本の専門店はここだけ。日本からもわざわざお客が来る」と胸を張るのがアラン・ユシェ(52)だ。

 18歳で故郷のナントからパリに出て、料理人として働きながら、古い料理の本やメニューを集め、40歳でブキニストを始めた。あだ名はコンフィチュール(ジャム)。所蔵本のカタログを作り、外国からも注文を受けるユシェは、ブキニストの新世代にも思える。

インターネットは嫌いだし、使わない

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