【Campus新聞】
「仕事とは何ですか?」「将来の夢は何ですか?」。今回の学生と社会人によるワールド・カフェのテーマだ。テーブルごとに書き出された意見からは、「仕事に対する価値観」について、学生と社会人の間で大きなギャップが生じていることが浮き彫りになった。
ゴールはもっと先
学生から出された意見には、「お金をもらうために行うこと」「働いて賃金をもらうこと」「生きるためのツール」といったものが多かった。学生にとって、仕事自体がお金を稼ぎ、生活をするための「目的」と考えていることがわかる。
これに対し、社会人からは「責任感を伴うが、やりたいことをやっている」「好きなことをし続けるために仕事をする」「幸せな家庭を築く」といった意見が出た。「組織に100%依存しない」「大会社に固執する必要はない」といった意見も聞かれた。
社会人は仕事を、自分の幸せや生きがいを実現するための「手段」と位置づけている。仕事の延長線上に、人生の目標を定めているのだ。
そもそも学生は就職活動において、内定をもらうことや仕事に就くこと事態が「目的」になってしまっている。就職がゴールなのだ。学生時代から、人生の目標を定め、仕事はそれを達成するための「手段」と位置づけていれば、就活はもっと違ったものになるはずだ。社会問題になりつつある就活学生の自殺への対処策になるかもしれない。