40代過ぎた“使い捨てコンタクトレンズ世代” 遠近両用など選択肢増える (1/3ページ)

2016.7.16 17:05

遠近両用のコンタクトレンズ商品を販売するメニコンの「ホワイティうめだ」店=大阪・梅田
遠近両用のコンタクトレンズ商品を販売するメニコンの「ホワイティうめだ」店=大阪・梅田【拡大】

 近視と老眼の両方に一枚のレンズで対応できる「遠近両用コンタクトレンズ」の市場が伸びている。若い頃から使い捨てコンタクトレンズに慣れ親しんできた世代が40代を過ぎ、老眼を自覚する年代を迎えたことで遠近両用のニーズも広がってきたわけだ。メーカー各社は、コンタクトレンズ一枚の中に、近視に対応したレンズ部分と老眼に対応したレンズ部分を両方兼ね備え、眼球が近くを見る場合と遠くを見る場合のどちらにも適した商品を相次いで開発、販路を拡大させている。(阿部佐知子)

 171種の選択肢

 コンタクトレンズ最大手の米ジョンソン・エンド・ジョンソンの「ビジョンケアカンパニー」(東京)は今年1月、使い捨ての「ワンデーアキュビュー」シリーズから遠近両用の「モイストマルチフォーカル」(30枚入り)を発売した。

 ものを見る際に重要な瞳孔の大きさが年齢で変わることに着目。異なる瞳孔径に合わせたレンズを取りそろえた。これに度数を組み合わせることで、171種の中から選択できるようにしている。

 遠近両用の場合、近視と老眼の度数の進行具合や年齢により目の状態が異なったり、近くを見る作業が多い人や車の運転が多い人など、使い方の状態が異なったりするため、これまでは業界でも消費者に適したレンズの提供は難しいとされてきた。

同社では瞳孔径の研究を重ね、度数だけでなく瞳孔径も組み合わせて…

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