民進党が東京都知事選(14日告示、31日投開票)にジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)の擁立を決めたことについて、11日に出馬会見を行った元日弁連会長の宇都宮健児氏(69)は12日、報道陣の取材に応じ、「現在のところ、出馬の意志は揺らいでいない」と述べた。
鳥越氏については野党4党の幹事長・書記局長が午後に国会内で会談し、野党統一候補として擁立する予定だが、宇都宮氏は「何の情報もない」とした上で、「違和感を持っている。候補者のことを何だと思っているのか」と不快感を示した。
宇都宮氏は平成24、26年の都知事選に共産党などの支援で出馬し、いずれも100万票近くを獲得。11日の出馬会見では「東京から平和のメッセージを発信したい」などと訴えていた。
午後2時に出馬表明する鳥越氏は毎日新聞の出身。高市早苗総務相が政治的に公平でない放送を繰り返す放送局に電波停止を命ずる可能性に言及すると、「政権のメディアに対するおごり」と反発するなど、安倍政権に反発しており、リベラル票が割れるのは必至だ。