生涯未婚率が上昇を続け、2010年時点で男性20.14%、女性10.61%(国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料2014」) にまで達し、政府・地方自治体主導で婚活を支援する取り組みが進められるようになってきた。一方、こうした動きに対して「いくら婚活支援してくれても、年収が上がらないと結婚する気にならない」といった声も聞こえてきている。年収差が広がり、格差は拡大していると言われているが、未婚男性の婚活意欲にどのような影響を与えているのだろうか。婚活支援サービスを展開する株式会社パートナーエージェントは「生活環境による婚活意識の違い」に関するアンケート調査を実施した。
調査の結果、30代未婚男性の年収は51.6%が300~500万円で、年収300万円未満グループの婚活率(9.2%)は、年収600万円以上グループ(22.7%)の半分以下であることがわかった。また、結婚する気がないのは、年収300万~600万円グループ「1人の方が気楽・自由だから」、年収600万円以上グループ「キャリア・夢が最優先」「1人の女性に縛られたくない」という理由が挙げられている。
◆30代未婚男性の年収、51.6%が300~500万円
年収と婚活率の関係性について調査するに当たり、公務員か会社員で、未婚の30代男性に年収を調査。「答えたくない」という回答者を除外した割合を見ると、30代未婚男性の年収は300万円未満が23.6%、300万円以上600万円未満が63.7%、600万円以上が12.7%となった。特に300万円台(28.4%)と400万円台(23.1%)の比率が高くなっている。