“日陰のエロス”成人映画の悩み 後絶たぬ露出行為、痴漢スポット… (3/6ページ)

2015.10.24 17:18

9月30日で閉館した「新世界日活」=大阪市浪速区

9月30日で閉館した「新世界日活」=大阪市浪速区【拡大】

  • 9月30日で閉館した「新世界日活」。成人向け映画館として愛されていたが、館内ではいちゃつくカップルやのぞき目的の客らによる常識外れの迷惑行為も横行していたという=9月15日、大阪市浪速区
  • 亡くなった夫の秀太郎さんの写真を前に、かつてのにぎわいについて話す橋本芳子さん=大阪市浪速区の橋本土地興行
  • カップルシート(右奥)もあった新世界日活の館内=大阪市浪速区

 日活は今年5月、ロマンポルノの新作製作を再び始めると発表したが、大衆受けするかどうかは分からない。

 「ジロジロ見る変態客」

 入館者数の減少は必ずしも「時代の流れ」だけではない。客のモラル低下も大きかった。

 「常識をわきまえていない人が多すぎる」と嘆く芳子さんは一時期、わいせつ行為をする客が後を絶たないことに頭を痛めていた。同館にはカップル専用シートがある。ついたてで仕切られ、人目につきにくいが、それを逆手にとって必要以上にいちゃつくカップルも現れた。

 カップルシートについては、映画をこよなく愛した秀太郎さんが「映画はデートの王道。ポルノであるかどうかは関係ない」と言って導入を決めただけに、芳子さんは残念がる。

 カップルの“行為”を期待して通い詰める客もいたようだ。

《カップルは来るかな?》《どんなことを見せてくれるのかな?》

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