「同期は、全国各地の比較的規模の大きな支社に配属された人が多かったのです。私の場合は、千葉出身(県立木更津高校卒)ということも、多少、配慮されたのかもしれません。
早稲田の法学部卒のアドバンテージ? いや、それはないと思いますよ。女性であることには、少し気を使っていただいたのかな、とは感じます。職場で出身大学の話題になることはなかったように思います。その頃の上司の卒業大学も知りませんでした」
営業で訪問する先々で、新入社員ということもあり、かわいがられたと振り返る。そして、上司や先輩の社員に恵まれたと話す。
「数歳上の女性の先輩が、キャリア形成についていろいろと教えてくれました。例えば、『早いうちから、希望する部署や仕事について考えたほうがいいよ』『希望する部署は、きちんとキャリアデザイン・シートに書いたほうがいい』と。この方の影響もあり、今後、どのようにキャリアを積んでいくか、と考えるようになったのです」