三木さんは「保育園で、娘はベビー服で縫った手作りのぬいぐるみを支えに、親と離れる寂しさを紛らわしたと思う。物を大切にする気持ちも芽生え、小学生になった今も一緒に寝ているのをみると、作ってよかったと思う」と振り返る。
三木さんは「保育の方針や運営の仕方は、園によって違う。入園が決まってから、慌てないよう、見学段階で手作り品の有無などを確認したほうがいい」とアドバイスする。
ただ、待機児童の多い都市部では、子供が入れる保育園を探す“保活”に必死で、保育方針にまで目が届きにくい。また、地方では通える保育園が限られるため、方針によって保育園を選べるとは言い難い。時代に合わせた保育園の運営が求められている。
■請け負う業者も増加
手芸品を扱う「オカダヤ」(東京都新宿区)によると例年、新年度を前にした1~3月は、子供用生地の売り上げが増加する。今年は、キャラクター生地が前年の1.3倍になった。一方、インターネット上で、手作り品の“外注”を請け負う業者も増えている。3年前から手作り品を受注する「ハピメイド」(http://hapimade.com)を始めた「エフエフシー」(岐阜県高山市)によると、オーダーは年々増加。今年は2、3月に計約600件の注文があった。