統合失調症への理解深める 「幻聴」「幻視」を疑似体験 (1/4ページ)

2014.3.23 07:08

セミナー冒頭に流された映像。藤井さんが統合失調症について話しているが、画面には無関係のテロップが流れ続ける=大阪市西区

セミナー冒頭に流された映像。藤井さんが統合失調症について話しているが、画面には無関係のテロップが流れ続ける=大阪市西区【拡大】

 周りの人には聞こえない音が聞こえる「幻聴」や、見えないものが見える「幻視」に苦しむ精神疾患「統合失調症」。周囲の理解が得られず、孤立してしまうケースが少なくない。だが、100人に1人ほどの割合で起こるとされ、まれな病気ではない。病気への理解を深めようと、「幻聴」「幻視」を疑似体験するセミナーが大阪市内で開かれ、参加してみた。(佐々木詩)

 「うるさいですね」

 「まず、ビデオを20分ほど見てもらいましょう」。2月初旬、「大阪市西区在宅サービスセンター」で行われた体験セミナー「幻聴・幻視って~疑似体験を通して理解を深めて!~」。冒頭、講師で障害者支援を行う相談支援専門員、福井史朗さんが参加者に声を掛けた。ビデオにはもう1人の講師で精神保健福祉士の藤井健さんが登場。統合失調症のほか、鬱病や中毒性精神障害などの精神症状について解説する。

 画面では、藤井さんのそばに聖徳太子やリンカーンの画像が現れたり、「しっかりやれ」「おなか出てきた」と無関係のテロップが現れたりする。藤井さんの話をメモしようとしても煩わしく、集中できない。

しかし、最後まで不快なことがあった

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。