不安引き起こす「魔物」とは?
今年は米国が債務上限問題に揺れ、中国ではシャドーバンキングの問題が表面化しました。本書は2014年の世界と日本経済を予測したものですが、こうした爆弾がついに破裂し、ユーロも巻き込んで、世界的な経済危機が訪れる可能性を警告しています。
一方、日本はアベノミクスによって急速に景気回復が進みましたが、消費税増税という最悪の決断により、再び激しいデフレに落ち込むと予測しています。
著者は、いま世界で経済不安を引き起こしている元凶はすべて同じものであるとし、一匹の魔物にたとえて説明しています。そしてそれが緊縮財政、増税、規制緩和、自由貿易など、本来はインフレを抑制するための政策を世界中で行わせていると説きます。