「やっぱりエンジンかな。静かで安定感がある。整備作業で行う試運転では、従来のB737型機に比べて、エンジンをスタートさせてもコックピット内は静かで、『これでエンジンが回っているのか』と思うほど機体の振動もほとんどない」
「さらに、エンジンをパワーアップするためにスロットルレバーを上げていくと、機体振動が少しずつ大きくなる。離陸出力に近づける点検では、エンジンの鼓動が大きな振動(揺れ)と大きな音となってコックピットに伝わり、緊張感と責任感が高められた記憶がある」
--機体も他の機種にはない丸みがある
「B747の機体を横から見たときの表情がいい。他の機種は横に長いだけだが、B747は機体前方が頭部のように浮き上がっており、シルエットが付いて表情があらわれる。何とも言えない魅力だ」
--長年の整備士人生の中で、B747について楽しかった思い出は