成田国際空港会社は4日、2014年度末までの完成を目指して建設している格安航空会社(LCC)向けの専用ターミナルを報道陣に公開した。今春に国際線発着枠が拡大される羽田空港やアジアの巨大空港との間で競争が激しくなる中、成田空港は需要が拡大するLCCへの対応を強化し、生き残りを図る。
LCC専用ターミナルは第2旅客ターミナルの北側に位置し、昨年8月に着工。延べ床面積約6万6000平方メートルで、3階建ての本館施設と、本館から渡り廊下でつながる2階建てのサテライトなどからなる。税関や出入国管理、検疫の施設を設け、年間750万人程度のLCC利用客を受け入れ可能にする。物販や飲食のエリアもつくる。
建設や運用のコストを抑え、低運賃を売りとするLCC各社の使い勝手をよくする。発注済みの工事の費用は約112億円で、今後予定される追加工事を含む総投資額は未定という。