東海道新幹線は10月1日、開業から半世紀を迎える。2014年度中にはリニア中央新幹線の建設工事が始まり、15年春には北陸新幹線の長野-金沢、さらに15年度末までに北海道新幹線の新青森-新函館(仮称)の開通を控えるなど、14年は新幹線・リニアをめぐり、活発な動きが続く1年になりそうだ。
リニア中央新幹線は東京・品川駅から南アルプスを貫き、名古屋駅を経由して大阪市までの約438キロを結ぶ。時速500キロの高速走行を実現させるため、直線に近いルートを取る。品川-名古屋は27年に開業、名古屋以西は45年の開業を目指す。事業を進めるJR東海は「14年度には着工したい」考えだ。
東京、名古屋では深さ40メートル超の大深度地下トンネル、さらに山梨・静岡県境の南アルプスを約50キロのトンネルで貫くなど難工事が予想されるが、日本の土木技術のレベルの高さを世界に示すチャンスともいえる。
13年8月には2年ぶりに山梨リニア実験線で走行試験を再開。現在は5両と7両で試験を行っているが、15年度には最長12両編成で走らせる。