リニア試乗の米有力者「最も素晴らしい技術」 JR各社、海外開拓を強化 (1/2ページ)

2013.11.18 06:00

リニア実験線で新型車両に試乗した米政界有力者ら。前列右端がダシュル元民主党上院院内総務、その左隣がJR東海の葛西敬之会長(JR東海提供)

リニア実験線で新型車両に試乗した米政界有力者ら。前列右端がダシュル元民主党上院院内総務、その左隣がJR東海の葛西敬之会長(JR東海提供)【拡大】

 政府が高速鉄道などのインフラ輸出を成長戦略に掲げる中、JR各社は海外市場開拓の体制強化に乗り出している。米国への超電導リニア技術の導入を目指す米企業のアドバイザーを務めるダシュル元米民主党上院院内総務らが16日、山梨県にあるJR東海のリニア実験線を訪れ、試乗した。JR東海はリニアの米国での売り込みに力を入れており、米政界有力者に導入を働き掛けてもらう狙いだ。

 新型車両「L0(エルゼロ)系」で、時速約500キロの乗り心地を体験したダシュル氏は試乗後、記者団に対し「陸上輸送で最も素晴らしい技術だ。ワシントンからボストンなどに導入できればいい」と高く評価。同行したJR東海の葛西敬之会長は「東京(品川)-大阪間に加え、米東海岸でも実用化すれば国際標準の技術になる。リニア技術を日米協力のシンボルとして共有したい」と、輸出に強い意欲を示した。

 人口減少などで国内輸送需要の成長が期待できない中、「持っている技術やノウハウで活躍の場を広げられる」(JR東日本の冨田哲郎社長)と、他のJR各社も海外のインフラ需要に熱い視線を向けている。

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