悪質な自転車運転者に安全講習を義務付ける制度が昨年6月にスタートしてから今年5月末までの1年間に、警察が摘発し、警察庁に報告した信号無視などの「危険行為」は1万5131件だったことが1日、同庁のまとめで分かった。
都道府県別では大阪がワーストの5126件。東京の3581件、兵庫の2054件が続いた。一方、福井は0件、長崎は1件、秋田や富山など5県が2件などで、地域差が目立った。
3年間に2回以上の摘発で命じられる講習を受けたのは24人で、男性19人、女性5人。大阪の11人が最多で、東京4人、兵庫3人など。年齢別では20代が10人、30代が6人、80代も2人。摘発内容では、ブレーキのない「ピスト自転車」による違反が目立った。危険行為の内訳は、信号無視が6457件(42・7%)、遮断機が下りた踏切への立ち入り3884件(25・7%)、携帯電話を使いながら運転して事故を起こすなどの安全運転義務違反1914件(12・6%)。