まず再生医療などへの理解の不足から臨床試験を受ける患者がなかなか集まらなかった。それでも10年以上かけて研究を続け、製品化に成功。昨年9月に厚労省に承認を申請していた。
日本初の細胞性医薬品は骨髄移植を手掛ける約200病院を対象に、来年1月からの販売を目指す。
立花専務は「幹細胞を使った医薬品の仕組みは、ほかの病気にも応用できる可能性がある」と説明し、今後の研究成果にも期待を込める。ヒトの細胞がこれまで治療が難しかった病の治療薬になるのか。再生医療先進地、関西の中堅製薬会社の今後の展開も目が離せない。